悪魔払いを語るキリスト者に要注意

《サイトパトロール隊》2022/12/29
【悪魔祓い語るキリスト者に要注意】
■群馬県では平成23年(2011年)5月「悪魔払い」と称し1歳4カ月の女児に暴行を加え死亡させた事件が起こっています。傷害致死罪に問われた北爪順子被告は2022年12月に懲役9年の刑が確定し現在服役中です。加害者女性は霊的な能力があると称して相談などに応じ、23年5月に前橋市の職場兼自宅アパートで、「おはらい」として麻雛弥ちゃんを床に投げつけ、急性硬膜下血腫などで死亡させたものです。ところが、被害者であるはずの女児の母親が洗脳から脱し、群馬県警に真相を語り出したのは28年10月。実に5年も経過しているのです。この間、母親は被告を守るように虚偽の供述を続け、県警も一度は母親の犯行を疑い、自宅を家宅捜索していました。母親はある特定の新興宗教の信徒で加害者の女性はその宗教団体の女性教祖。
■私がFBを始めた当時知的障害の息子のことを投稿すると直後にメッセンジャーで「息子さんには悪霊が憑いている。私はかつてこうした子供を癒した経緯が何度かある。ご相談されたし。」という内容の文が届けられました。この方は開拓伝道をされているという方でした。またある女性から「私が調合するアロマでお子さんのパニックを軽減できるのでご相談を。」とのメッセージも届けられたことがあります。この女性も自称活動家のクリスチャンとの触れ込みでした。いずれも丁寧にお断りいたしましたが。この方々も当初は大変腰の低いコメントの書き込みでしたが、やがてメッセンジャーにはかなり強い口調も混じってきました。最後はなじられました。結局見え隠れするのは「祈祷料や調合料金」のようです。この方々には大人の対応をしましたがとても後味の悪いものでした。

■「こんなことを祈ったら癒されました。完治しました。」の投稿も随所でみかけます。とても些細な傷病から大きな疾病まで。でもこれらは上述した二人の方々のきっかけでもあります。些細な「癒し」を強調する方々も徐々にその言動がエスカレートしてしまい、終には犯罪にもなりかねない要素を孕んでいると思えてくるのです。そこまでいかなくても癒しを強調する方々自身への精神の変調や周りの方々への影響もとても心配になってきます。今から40年前にプリマスブラザレンにも起きた「精神疾患の人の癒し」問題は、大きな禍根を残しました。この時も癒すことができなかったばかりか、教会に任せてくださったご家族の信頼を大きく裏切ることになりました。その後癒しを受けた精神疾患の方は長期にわたる精神科医の治療の結果現在では通常生活を送ることができています。残念ながらこの時の教会指導者は一切責任を負っていません。

■年末年始によくFBに登場するのが「悪魔祓いを語る人物」です。その方々の周りに人がいなくなるので、FBで狙える方々を物色しているようです。多くのクリスチャン医学者が研究を重ねてきた現代医学。もっと信用してみませんか。

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