KernelTenderパワーポイントの資料に「いかにも機械的」ではない、自然で人間味のあるナレーションを入れる方法はいくつかあります。
最近のAI音声合成(TTS: Text-to-Speech)技術は飛躍的に進化しており、息継ぎや抑揚まで再現できるものが増えています。おすすめの方法を、手軽な順にご紹介します
1. Microsoft Clipchamp(最も手軽・Windows標準)
Windows 10/11に標準搭載(または無料DL可)されている動画編集ソフトですが、実はAI音声合成機能が非常に優秀です。 マイクロソフト製なので、変な癖がなく、落ち着いた「eラーニングの講師」のような声が作れます。
- 特徴: * 完全無料(書き出し制限なし)。
- 商用利用OK(Microsoftの規約に基づき、作成したコンテンツの所有権はユーザーにあります)。
- 「ナナミ」「ケイタ」など、日本語の自然な声が複数選べる。
- やり方:
- Clipchampを起動し「新しいビデオを作成」をクリック。
- 左メニューの [録画と作成] > [テキストから音声変換] を選択。
- 原稿を入力し、声の種類や「スタイル(ささやき、ニュースなど)」を調整。
- 保存するとタイムラインに音声が並ぶので、それを「エクスポート(MP4)」し、音声だけをパワポに挿入するか、動画としてパワポの背面に貼ります。
VOICEVOX(最高品質・キャラ声〜ナレーター)
YouTube動画などでもよく使われる、無料のインストール型ソフトです。 Clipchampよりもイントネーションの微調整が細かくできるため、より「人間らしさ」を追求できます。
- 特徴:
- 完全無料。
- 商用利用OK(ただし、スライドの最後や概要欄に「VOICEVOX:◯◯(キャラ名)」というクレジット表記が必要です)。
- 「四国めたん(落ち着いた声)」などのキャラクターを使えば、非常に高品質なナレーションになります。
- やり方:
- VOICEVOX公式サイトからソフトをインストール。
- テキストを入力し、再生ボタンで確認。
- 違和感がある部分のイントネーション(アクセント)をマウスで上下に動かして修正。
- 「書き出し」をして、パワポの [挿入] > [オーディオ] から貼り付け。
より「ナチュラル」に仕上げるコツ
句読点を意識する
AIは「、」や「。」で間を作ります。少し長めの間が欲しいときは「……」を入れると自然になることがあります。
一文を短くする
人間が話すときと同様、長すぎる文章は不自然なイントネーションになりやすいです。
スピードを0.9倍〜1.0倍にする
デフォルトだと少し早口に聞こえることが多いため、わずかに速度を落とすと「丁寧に解説している感」が出ます。
どっちが良い? 比較表
| 項目 | Microsoft Clipchamp | VOICEVOX |
| 手軽さ | ★★★★★(すぐ使える) | ★★★☆☆(設定が必要) |
| 自然さ | ★★★★☆(安定感あり) | ★★★★★(調整次第で完璧) |
| ビジネス向き | 最適(標準的でクリーン) | やや工夫が必要(キャラ声が多め) |
| クレジット表記 | 不要 | 必要 |